2013年1月18日金曜日

なぜソニーはPCゲーマー向けのヘッドセットを始めたのか。開発者に聞く,「DR-GA500」「DR-GA200」発売直

。 西野康司氏: ワイヤレス伝送に対応したデジタルサラウンドヘッドフォンシステム  そうですね。Surroundモードのほうがより広い部屋鳴りをシミュレートしています。  そもそも,DSシリーズ(※のこと。主に映画鑑賞用とされるソニー製のデジタルサラウンドヘッドフォンシステム)でゲーム用の「ゲームモード」はサポートしています。ゲームモードを実装する時点で,関連部門に協力を仰いでいたりするので,VPTをゲーム向けに使っていくというのは,aion RMT,ある程度の完成形があるところからスタートできました。  その意味では「ヘッドセットとして,メカデザインをどう充実させるか」が課題でしたね。 「あえてオープンエアを選んだ」3分割イヤーパッドの秘密 :  「音はある程度見えていて,あとはデザインだった」というわけですね。正直,ルックスについては,最初に記事を上げたときの反響が非常に大きかったです。 山崎暁史氏:  メカ的な話をさせていただくと,まず,装着感がないくらい,軽く仕上げています。 :  スペック上の重量は約240g。ただ,実際の重さと,実際に装着したときの体感重量は違いますよね。 山崎暁史氏:  そうなんですよ。同じくらいの重量を持った他社製品と比べても,そうとは思えないくらいの装着感になっていると自負しています。その大きな要因となっているのは,イヤーパッドの部分を3分割して側圧分散を行ったところですね。  そして,この「イヤーパッドの3分割機構」をそのままデザインにしたのも,新製品の特徴です。世に多くあるゲーマー向けPCや周辺機器をデザイナーに見てもらって,その近くに置かれても違和感のない,溶け込むような外観になるよう,デザインを依頼しています。 :  確かに,このデザインは違和感がないですね。 山崎暁史氏:  ご覧いただくと分かるように,まるでゲームの主人公がしていてるかのようなデザインになっています。ゲーマーから支持が得られることを期待しています。 栗原 敦氏:  イヤーパッドを3つに分けるとなると,3つの丸みをおびたクッションがついて終わり,ということになりがちなのですが,デザイナーからは「イヤーパッドを薄く見せたい。もっさりさせたくない」という要望があり,結果,斜めに削ったようなデザイン形状になっています。  外周のイヤーパッドとヘッドクッションは「フォーミング加工」で,中央のイヤーパッドについては「くりぬき加工」で,こういったデザイン形状を実現しました
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