2013年2月26日火曜日

[CEDEC 2012]必要なのはルックス,一芸,性格,奥ゆかしさ。スマートフォン向けゲームにも適用できるア

。  世界初とは,これまでになかったことで,それゆえに「お金を払ってもやってみたい!」と思わせるインパクトを与えることができる。「大戦絵巻」シリーズでは,タワーディフェンス系ゲームでは珍しいオンライン対戦モードや,トレーディングカードゲーム要素などを導入。世界初をできるだけ多く入れることで,最初のプレイに至ってもらうための入り口を増やしているという。 お金を使ってもらうために,これまでになかったものを搭載する。それが「一芸のゲームデザイン」。「大戦絵巻」シリーズでもさまざまな世界初が盛り込まれている 「性格のゲームデザイン」  平魯氏は「魅力的なゲームとはどういうものか」という問いかけに対し,「ゲーム」を「異性」に置き換えると分かりやすくなると話を進めていく。ルックスがいい(個性的で美しいビジュアルを目指す「ルックスのゲームデザイン」)。芸達者である(斬新なシステムや秀逸なギミックを取り入れた「一芸のゲームデザイン」)。さらに付け加えるべきは性格の良さ,すなわち「性格のゲームデザイン」であるという。これはゲームにおけるバランス調整のことで,パラメータの調整や敵の配置,タイムコントロールなどを駆使し「お客様の情感をデザインしていく」ことが目的となる。  こうした「性格の良さ」は見た目では分かりにくく,付き合って(ゲームを遊んでみて)分かるものだが,生涯の伴侶とする(ゲームを遊び続ける)うえでは決定打となる,重要な要素だという。。  アーケードゲーム業界には「プレイ時間は3分=100円」という暗黙のセオリーがあり,この時間は,プレイヤーに満足してもらいつつ回転率を上げる,「あらゆる人を満足させるための黄金律」であると平魯氏は指摘する。「3分」とは,大都市において電車で一区画を移動するために要する程度の時間でもあり,電車の中で遊ばれることの多いスマートフォン向けゲームとは相性がいいという。  「百鬼大戦絵巻」では,ドラクエ10 RMT,通常1ステージが9分で終了するが,ゲームの進行を3倍にする機能を用意することで,1プレイを3分間に収める工夫がなされている。 アーケードゲーム業界では3分=100円が暗黙のセオリー。これを一区切りとする考え方は,アーケードゲームとスマートフォン向けゲームのどちらとも相性が良いという  ファーストプレイの3分間で心を掴むには,「最初の3分間で面白さをいきなりフルスロットルで体感させること」が必要。アーケードゲームでは,最初の3分で心を掴まなければ次の100円を入れてもらえないが,ここで培ったノウハウが「百鬼大戦」でも活かされている
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